桜 '2005


 春の陽気に誘われて、桜の撮影に出かけてきました。天気予報によると、週末の天気が良くなり、 桜も満開になりそうでしたので、午前中には、桜の名所である多磨霊園で撮影し、そのあとには、 近くにある航空自衛隊の府中基地で開催されている桜祭りに行ってきました。普段は、基地内に入場できないので、 このチャンスにゲートガードとして屋外に展示されているF104ジェット戦闘機を撮影しました。 また、夜には野川の川岸で桜のライトアップが行われると言うことを聞いていましたので、 三脚を担いでこれも撮影してきました。1日でこれらの3カ所を回って疲れましたが、桜三昧の1日でした。

~ 多磨霊園 ~

 まだあまり人出のない、午前中の早い時間にカメラを持って撮影に行ってきました。  ちょうど満開となったさくらの花をどのように写したら、この美しさを伝えられるのか悩みながらの撮影でした。 できあがったfilmを確認しても、やはり、満足できるカットはありません。写真というのは難しいですね。 でもそういうところが、おもしろいです。
 多摩霊園の広大な敷地の中を縦横に走っている参道のいくつかは、桜並木となっているところがあります。 そのような場所は、満開になるとピンク色のトンネルのようになり、壮観な景色です。このような風景を見ると、 心がリフレッシュされてとても気持ちよくなります。
 
~ 航空自衛隊 府中基地 ~

基地の正面ゲートです。ゲートの左にF104 があります。
基地内にある通信用タワーです。

 この府中基地には、滑走路がなくヘリポートがあるだけの、どちらかというと小規模の基地です。 ただ、航空総隊司令部が所在していて、国内のすべての航空部隊を管轄しているようです。 夏に盆踊り大会が開かれるときに基地が公開されますが、このような桜祭りということで公開されたのは今まで無かったと思います。 この機会に、基地内に展示されているF104戦闘機を見てきました。機体そのものは、手入れされており良い状態のようでしたが、 通常なら、機体表面に小さな文字であちこちに書かれている注意書きが全くなく、まるでレプリカのような感じがしました。
  基地内のヘリポートのあるグランドで、桜祭りとして、露店が出ていて、ミニSLや沖縄の踊りなどのイベントが、行われていました。目的はF104を撮影することだったので、それだけで満足でした。
  

~ 野川の夜桜 ~

 調布市内を流れている野川で、桜のライトアップが毎年行われていて、今年も実施されるということを新聞で知りました。 約600mの距離にわたってライトアップされ多くの市民が見学に訪れるそうです。さらに感心したことは、 このイベントは、地元の企業(照明機材のレンタル会社)が自社の社員のために1本の桜のライトアップから始め、 毎年規模が拡大し今年は野川の650mの区間にわたって照明することになっていったそうです。数年前に 会社が移転することになりライトアップも中止することになったそうですが、住民の強い要望があったので、 継続して開催されるようになったとのことです。費用はすべてこの会社が負担しているそうです。ボランティアも 協力しているようですが、かなりの人出で周辺道路も混雑するような一大イベントとなり、その準備やコストは 多大なものと想像されますが、小さな会社がこれだけのことを主催しているのは、頭が下がります。
 闇夜に浮かび上がる薄いピンクの桜の花は、とても幻想的で神秘ささえ感じさせます。 しかし、両岸の細い歩道を埋め尽くす人の多さで、現実に引き戻されます。河原に照明器具が置かれていて、 上空に向けて白い光を発光しています。通常、リバーサルフィルムで蛍光灯や水銀灯の白色光の照明で撮影すると、 緑の色かぶりがでてしまうのですが、この照明は演色性の高い照明装置のようで、そのようなことはありませんでした。 実際に肉眼で見ていたときも、普通の照明とは違う感じがあり、ちょっと冷たい感じのする光でした。

'2005-5-2 記




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最終更新日:2005年5月2日




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