'73国際航空宇宙ショー


1973年の10月5日から11日までの7日間、航空自衛隊の入間基地で国際航空宇宙ショーが開催されました。トレードショーであるため、自衛隊の航空祭とは違って民間機も含め数多くの機種が展示されていました。デモフライトもひっきりなしに実施され、見応えのあるものでした。ホーカーシドレー・ニムロッドが、胴体下部のドアを開けて観客の真上を何度も旋回していたことが思い出されます。
 このときには、復元された4式戦「疾風」もフライトを実施して観客を楽しませてくれました。この疾風は、米国の航空博物館で、フライアブルで良好な状態で保存されていたものを、日本が買い取ったものだそうです。残念なことに、このショーの後には、デモフライトも実施されなくなり、大空を舞うこともなくなってしまったようです。今は、鹿児島の博物館で展示されているそうです。

 私がブルーインパルスの演技を見たのは、このときが初めてで、体が震えるような感動を覚えました。いまは、安全のために、最低飛行高度や、観客の直上を飛ばないなどの飛行制限がありますが、このころは、そのような制限が無かったようで、迫力のあるデモフライトを見せてくれました。なかでも一番印象に強く残っているのは、高度1m(地上スレスレ)でのハイスピードパスです。目の前をあっという間に飛び去り、その轟音に圧倒されました。そのほかの演技も、現在のものより、ずっと低空でのディスプレイだったようで、スリリングで迫力満点の演技でした。フライトが終了した後もしばらく興奮が冷めなかったような記憶があります。

[撮影 '1973/10/10〜11]


1973年10月 


F86Fと4式戦「疾風」 初代Blue Impulse T1
Blue Impulse
Blue Impulse
Blue Impulse
疾風とMU−2
疾風
帰投のため、離陸
ホーカーシドレー・ニムロッド F86F旭光
イリューシンIL-76 ダッソープレゲー
ファルコン20