'2004 サンダーバーズ追っかけ記



 サンダーバーズのアクロバット飛行をどうしても見たかったので、9/26の百里基地航空祭、10/3のエアフェスタ浜松に行ってきました。 しかし、最悪の1週間でした。
 まず百里。運良く駐車券もあたり、10年ぶりのバーズ(サンダーバーズ)に再会できることを楽しみに眠い目をこすりながら、 まだ暗いうちに家を出ました。7時前には、基地ゲートに到着するように十分な余裕を見て出発しました。
 しかし、常磐道を降りてからは、近年まれに見る大渋滞です。ナビゲーションの力を借りて遠回りして、 裏道を縫っていきましたが、基地の4キロくらい手前から動きがとれなくなってしまいました。 この時、時刻は6時20分頃で本当なら余裕で7時前に到着するはずの時間です。
 この後は、少し動いてはほとんど止まり、の繰り返しで、11時30分になってもゲートまであと2.5キロという場所 までしかたどり着けません。おそらくバーズの飛行は、1時頃だと予想されますが、それまでにはたどり着けないことが、 明らかです。雨も降っており、シーリング(雲底高度)も低いので、フライトはないと判断し、帰ることにしました。 早朝、まだ時間があると思って、来る途中に常磐道のパーキングで、時間調整したのが大失敗です。 もっと早くスタートするべきでした。こうして、また裏道経由で、悔しさに泣きながらの帰宅となってしまいました。


 第2弾は、翌週のエアフェスタ浜松。百里の経験を生かし、6時前には、ゲートに到着することを目標に出発です。 気がかりは、天気でしたが、とにかく行ってみるしかありません。残念ながら、東名の御殿場あたりから雨が降り出し 沼津をすぎると雷まで鳴り出し土砂降りとなってきました。ほとんど前が見えないような大雨の高速を降り、 予定通り(もちろん裏道を通っていきました。)基地外周までたどり着きましたが、道路が駐車場のように なっており1mmも前に進みません。
 車を基地内の駐車場に入れることは、あきらめ、オートレース場の駐車場に入れ、そこで2時間ほど車内で 時間をつぶしました。8時過ぎに正面ゲートまで歩いて行き、航空祭会場である基地北側まで向かうシャトルバス の停留場で並んでいる時に、E767 AWACSがゆっくりと、背中を見せながら旋回してゆきました。 カメラを鞄から出していれば迫力あるショットをものにできたのにと、思いつつもこの雨では無理だなと、 すぐあきらめがつきました。バス待ちの長い行列をクリアし、15分くらいの乗車後、いよいよ到着です。
雨の浜松基地エプロンです。
遠くにバーズたちが写っているのがわかりますか?
たぶんわからないでしょうね。
この写真は、携帯で撮ったものなので、画質が良くない
ですね。


 しかし、バスを降りるとそこには赤絨毯、ではなく泥水絨毯でした。靴の中まで水浸し、 泥だらけになりやっとエプロン(駐機場)につきました。このすごい雨にもかかわらず、自分のような 熱心な皆さん(おじいちゃん、おばあちゃん連れのご家族も多く)がたくさんいることに驚きました。
 ハンガー(大きな格納庫)で雨宿りして、カメラバッグからカメラを出そうかと思いましたが、 ここはすでに人がいっぱいで奥の方へはいるにも通れる隙間もありません。すぐにあきらめ、コンクリートの 上に3センチも水がたまっている中を歩いて行き、やっと一列に並んだ6機の白いF16Cに再会です。 たぶん飛行することはないだろうなと思いながらも淡い期待を抱いて待っていました。
そのうち雨脚が衰え、場内アナウンスです。ただいま天候調査中で、状況によっては離陸し航過飛行程度ができるかもしれない、 ただし状況が悪ければ、そのまま三沢へ帰投するとのことでした。
 予定の時間が近づき、いよいよパイロットが登場し、音楽が流れ出しました。どうやら、飛び立つようです。 機体にいや、期待に胸をふくらまし、雨の中カメラがぬれることもいとわず、離陸を待ちました。エンジンスタート、 タキシングが始まり滑走路27エンドへバーズたちは向かいました。エンジン音が徐々に遠ざかり、傘に当たる 雨音の響きだけが耳に聞こえます。しかし、なかなかスタートしません。もしかしたら、離陸しないでこのまま 戻ってくるのではないか、と不安に感じていると、だんだん大きくなるエンジン音が聞こえてきて、テイクオフ開始です。 1機ずつあがって行き、雲の中に消えてゆきました。戻ってきて1航過してくれることを期待して待ちましたが、 そのまま三沢に向かってしまったようです。
 結局、これで終わりです。ですが、ただでは終わらせてくれません。地上展示されている50周年記念塗装の 機体を撮影後、バッグにカメラをしまおうとした時です。なんとバッグ内がびしょ濡れでした。 防水バッグではないことはわかっていましたが、これほど水が侵入するとは、思いもよらないことです。
  会場で販売されていたプログラムです。
  鞄の中に入れていたのですが、侵入した雨水で
  ぼろぼろになってしまいました。
 
雨のエプロンでは、中身を出して水を拭き取ることもできず、そのままシャトルバスに乗って正面ゲートで降り、 駐車場に向かいました。自分の車に戻ってから鞄の中身をすべて出して、点検しました。 鞄そのものはかなりぬれていて、中の撮影機材はしめっていてレンズも曇っていましたが、 幸いにもダメージはそれほど無いようでした。
 機材をシートの上に広げ、エアコンとヒータをかけて車内を乾燥させるようにしました。 やっと、一息ついて、あとは帰るだけです。しかし、せっかく浜松まできたのですから、 航空自衛隊の広報館に寄っていくことにしました。館内を一回りしたあと、展示格納庫に収用されている 機体を見ているうちに、閉館時間になってしまい、ゆっくり見ることができなかったのは心残りでした。 しかし、バーズの飛行を見れなかった欲求不満を、広報館である程度はらせたので、よしとしましょう。 終わりよければすべてよし、かな?

                                '2004-11-1 記

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最終更新日: 2004年12月1日




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